こんにちは!占い師の光子です。
寝ながらなのに、京都に行ってきた話。
今回はディープな神社での話を書きますね。
泊まっていたはーちゃん宅から下鴨神社までは、歩いて行けるので、
「明日は8時くらいに朝の清々しい下鴨さんに行こう!」
と話していました。
(開門は6時です)
そして迎えた3日目、帰宅する日の朝のことです。
私は突然ぱっと目が覚めました。
まだ暗いな、と思いながら時計を見ると…
6時ぴったりでした。
話が盛り上がりに上がって、寝たのは2時半…。
目が覚めるには少々早すぎます。
「…これは、開門したから来いってこと…?」
と寝起きのぼんやりした頭で考えていると
『そうだ』
とひと言聞こえました。
一緒に行こうと話していたので、はーちゃんを起こそうとするも
『ひとりで来い』
ときっぱりおっしゃいます。
こんなに暗くて寒いのに、ひとりで行きたくないな…
とそのまま布団の中でボーっとしていると
『早くしろ』
と促されました。
しかたなく準備をして出かけるも…
まだ暗くて怖いんですけど!!!!!
ナイトモードで撮っているので、そこそこ明るいですが、実際は写真より4割増しくらい暗かったです。
参道にたどり着くまでが怖い。
参道にたどり着いたら着いたで、
別の意味で怖い…(T_T)
たまにジョギングの人とすれ違うけど…
到着時、まだ7時前でした。
ちょうど写真に写ってないのですが、楼門を入ったところに、大きな寅の絵馬があってですね、目が黄緑にギラギラ光っているんです。
どこを見ているのかわからないくらいに光っているのですが、寅さんの目の前には私しかいません…
参道を歩く最中も怖くて仕方がなかったものの、目がギラギラの大きな寅を見て恐怖マックス!!
「怖い怖い…」と半泣きでつぶやきながら、まずはお清めのために瀬織津姫さまの方へと向かいます。
ところが小川を超えて、瀬織津姫さまのところに入ると、突然ストンと恐怖心が消えました。
そしてお祈り。
…していたら涙が出てきました。
というのも、私にとって瀬織津姫さまは、まだ結婚していて毎日がとても辛かった時から、優しさで包んで、何度も励ましてきてくださった存在です。
2年ぶりにやっと京都に、下鴨神社に来られたと思うと、こみ上げるものがありました。
(前々日にも来たんですけどね、ほぼ誰もいないからゆっくりできました)
そんな私に瀬織津姫さまは
『がんばってね~♪』
といつもの調子で声をかけてくださいました。
※瀬織津姫さまとのエピソードは こちら や こちら です
そして本殿へ。
私がお祈りしていたら、神職さんも本殿の中でお祈りしていました。
きっと毎日日課で来ているであろう、地元のおじいさんも。
ここは朝のわりに賑やかです。
次は本殿の西側にある、大炊殿との間の、猿田彦さまなどたくさんの神様のお宮がある場所に向かいました。
普段、ここは外からしかお祈りできないのですが、お正月期間だったからか入れるようになっていました。
実は私は、本殿よりもこちらの方が神様の気が濃いというか、
「ここにいらっしゃるんだな」
と12年以上前に初めて行った時から感じています。
正面の3つの、本殿と並んでいるお宮は、本殿の御祭神と同じ賀茂建角身命さま(とその奥様)、そして玉依媛命さまのお宮です。
私の感じているままをそのまま書くと、
「本殿は謁見の間。こちらは神様の居室」
と感じています。
どちらにもいらっしゃるんですよ、でもこちらの方がリアルな感じがあるんです。
普段、この場所には大炊殿の拝観で入らないと入れません。
(ここ数年で変わったかもしれませんが)
ここに入ってお祈りするためだけでも、大炊殿の拝観を希望していたくらい、私の大好きな場所です。
ところが普段日課で来ている方々のルーティンにはないのか、私がここにいた数分間は、どなたも入っていらっしゃいませんでした。
ここでは、端的に言うと決意表明をしました。
最初から「これを言おう」とか決意表明をしようと思ってきたわけではなく、神前ではよくあることなのですが、突然「これを今言わなければならない」というのが湧いてきて、結果的に神様に今後へ向けての決意表明をしました。
そして決意に対して承認していただいた、という感じです。
その後、須佐之男命さまのお宮などを回って、再度本殿の西側に戻ると、決意表明をした時のような神様の気の強さはなくなっていました。
神前ではよく「今だ」という瞬間があります。
はっきりとわからなくても、きっと誰にでもそんな瞬間が用意されていて、そこを逃すと、戻っても神様は同じ状態で待っていてくださるわけではないのです。
もしあなたが神社やお寺で
「今これを言いたい、言わなきゃ」
と言う瞬間に出会ったら、それが頭で思い描いていたこととは少し違っていたとしても、躊躇せずに伝えてみるのがよいでしょう。
そんな瞬間はその時にしか存在しなくて、そこで流れにのると、ちゃんと神様は聞いてくださって、自ずと流れが変わっていきます。
でも後から戻っても、同じ瞬間はもうないのです。
(ちなみにお寺はこの辺りがもう少し寛容というか、神社の方がタイミング現れ方がシビアです)
お参りを終えて帰ろうと楼門まで行き、振り返るとそこには絵馬の寅さんがいらっしゃるのですが…なぜか目が光っていませんでした…。
暗かった所から明るくなったから、光らないようになっただけかもしれません。
夜は光る塗料だったのかもしれません。
でも全く光っていなくて、むしろ優しい目をしていて、本当に不思議でした。
鳥居をくぐり帰ろうとすると、ふと行ったことのない方に行ってみたくなりました。
参道から外れて、小川が流れている方へなんともなしに歩いていくと、
「あ、ここ知ってる」
と感じる場所に行き当たります。
知ってるわけないんですよ、初めて来たんだから。
でも、私の中の何かが
「ここ知ってる」
と言うのです。
ここで私がどんな着物を着て、何をして、
そして何を思っていたのか。
それがありありと思い出せました。
ところがそこから3mも離れると、そこであったことは夢か気のせいだったんじゃないかと思うくらい、急速に忘れていきます。
不思議に思い同じ場所に戻ると、またはっきりと浮かびました。
これが何だったのか、はっきりとはわからないのですが、きっと魂の記憶なのではないかと思います。
私が見た光景を詳しくは書けないのですが、子どもの時にまだ喋ることもできないのに、笙の音を聴いて拝んでいたことや、下鴨神社で娘の魂を入れていただいたことなど、これまでに点在していた不思議なできごとが、一気につながるような光景でした。
今回の京都旅行、実は行くかどうかものすごく迷ったんですね。
そんな時は!ということで、タロットを引いたのですがタロット78枚のうち最強のカード〈世界 The World〉が出たのです。
「思いもよらない世界にたどり着く」
これが〈世界 The World〉の世界観なので、
「行くときっと何かあるんだろう」
と体調への不安を押して、出かけることに決めました。
今回の旅の全てが、とても鍛えられる濃い3日間だったのですが、最終日の朝のこの出来事は、完全に想定外の、思いもよらない、そしてこれ以降の私を大きく変えるできごとになりました。
すっかり朝になった下鴨さん。全然怖くないですね。
最後にライトアップでとてもきれいだった、相生社の写真を載せておきます。
あなたの毎日が
今以上に素敵なものとなりますように。
光子でした。