こんにちは!占い師の光子です。
タロットのカップのAのカード。
カップからじゃぶじゃぶ水が溢れているカード。
一言で言うなら「愛を注ぐ」というカード。
自分のカップを自分で見たし、そこに他者からの愛が注がれた時に、初めてあふれ出す。溢れた愛が誰かのカップにまた注がれる…。
他者からの愛だけで満たそうとすると、カップがザルのようになって、どれだけ注がれても満たせない。足りない。
だから「もっともっと」となる。
自分自身で、自分に愛を注ぐことがとても大切。
美しい世界観ですね。
自分に愛、注いでいますか?
というか「自分に愛を注ぐ」って、どういうことでしょうかね?
なんとなくわかるような気がしますが、具体的にどういうことなのか、はっきりイメージできますか?
私は「できません!!!」でした。
世界観で言われていることの意味はわかります。
「うん。確かに、他者からの愛だけで満たそうとするのは大変かも」とわかります。
自分を愛するって、自分を大切にすること、やりたいことをやらせてあげること。休みたいときに休ませてあげること…うん、やってみてるけど、これでいいのかな?状態です。
今日は私がはっきりと、自分に愛を注ぐってこういうことか!と認識したエピソードを、タロットリーディングの実例と絡めて書きます。
力を入れて占いの勉強をし、「もうプロデビューしていい」と、方々の師匠方から言ってもらえるくらいの実力がついてきた時、私はプロデビュー前に、友人相手に本格鑑定をすることにしました。
無料ですが、相手の人生に関わる話をするのですから、お金をいただくのと同じ緊張感と覚悟が必要です。
個人のSNSで、告知すればいいだけなのに、どうしてもできません。鑑定がしたくてたまらないのに、勇気が出せないのです。
そんな時に、自己リーディングで引いたタロットが、こちらです。
①問題に対するテーマ カップの9 リバース
本当は恵まれている、満足できる状態なのに、そのことに気がついていないですよ。(気がついてね)
②これまで問題とどう向き合ってきたか カップのAのリバース
自分に愛を注いでこなかった。
③障害 女帝
ありのままの、今のままの自分でいい、と過ごしていること。
④現在 ソードのクイーン
考えは固まっている。(固まっているけど、クイーンさん座ってますね。要するに行動はしていない、とわかります)
⑤潜在意識 ワンドの10 リバース
ひとりで抱えている重荷を手放したい。抱え込んだタスクから自由になりたい。
⑥近未来 ワンドの8 リバース
ゆっくりとだが、自分で何もしなくても物事が進む。
⑦最終結果 ペンタクルのA
人間関係や、商売の基盤を手にする。
⑧アドバイス 正義
自分にとって本当に価値のあることが何であるか判断しましょう。(やりがいとか、気持ちの面などの目に見えない部分まで含めての、本当に価値のあることを)
テーマとアドバイスはもちろん重要なのですが、このリーディングの場合、「これまで問題とどう向き合ってきたか」と「障害」がとても重要だと思いました。
なぜなら自分では、今まで自分に愛を注がずに来たつもりはなかったからです。
それもそのはず。私は女帝のように「今の私でいい。私、間違ってない」とゆったりと構えているのですから。
しかし今回の場合は、ゆったりと構えていることが障害となっています。「今の私でいい。私、間違っていない」と思っているから、自分に愛を注がずにきたことにも気づかないのでしょう。
ということは、私が気づいていない形で、愛を注いでいないということです。
冒頭で書いたような、「自分を大切にすること、やりたいことをやらせてあげること。休みたいときに休ませてあげる」ということはやっていました。
それでも愛を注いでいないということは「はて、一体何のことかしら?」と考えます。
私は自己リーディングや、リーディング会で鑑定をしてもらうと、その直後に猛烈な眠気に襲われます。そして抗えずに寝てしまいます。
いつも目覚めるとリフレッシュしていて、何かしらのひらめきを得ます。
この時も同じで、目が覚めたら「私、自分に失敗することを許してこなかった。だから挑戦できないんだ」と気がつきました。
自分に許していなかった失敗は、と言うと…
個人のSNSで無料鑑定の募集をすることが怖かったのです。
「占いをやっているなんて、バカにされるかもしれない。誰からも何の反響もないかもしれない…」そういう形で失敗するかもしれないから、挑戦することが怖かったのです。
誰だって失敗することはありますよね。
他の人に対してはそう思えるのに、自分には失敗することを許していないなんて、自分にだけ厳しすぎます。
「それでは自分のこと愛せていないよ!」と気づき、「大丈夫!失敗してもいいからやってごらん」と自分自身に「失敗」を許すことにしました。
結果はというと…
私の個人SNSで、今までで最も反響が大きかったのではないか、というくらいの反響がありました。
そして多くの友人の鑑定をさせてもらい、プロの占い師になる自信がつきました。
自己リーディングの話に戻ると、「今まで自分がどんな形で自分を愛してこなかったか」に気づいたから、アドバイスである「自分にとって価値のあること」が何であるかわかりました。
躊躇して何もしないことよりも、失敗してもいいからと、経験を積むチャンスを獲得しに行く方が、ずっと私にとって価値があることだと気づいたのです。
そして挑戦してみたことで、結果的に「鑑定させてくれる友人がたくさんいる(恵まれている)、応援してくれる人たちがいる」ということに、初めて気がつきます。タロットで示されたテーマをクリアできました。
しかしアドバイスとテーマだけに注目していたら、何をしたらいいかわからなかったでしょう。
「自分に価値があること」と言っても、何のことだか見当もつかなかったでしょう。
タロットリーディングでは、全てのカードが、今の状況を教えてくれる大切な情報です。
全てのカードが大切な情報と思って受け取るからこそ、アドバイスとテーマに向き合って、現状や未来を変えることができます。
あなたの毎日が、今以上に素敵なものとなりますように。
光子でした。