こんにちは!占い師の光子です。
恋愛のことでタロットで引いたカードと、その半年前に神様からいただいお言葉が、同じだった話を以前書きました。→タロットのメッセージはどこから?その2
タロットのアドバイスは実行してこそ意味があるので、星のカードを引いた後に私が何をしたのか、そして私に何が起きたのかについて、今日は書きます。
星のカードのアドバイスは、一言で言うと「感情を出しなさい。水に流しなさい」です。感情を出す方法というと、どんなことが思い浮かびますか?
お恥ずかしながらそれまでの私は、自分の感情に自覚的になるとか感情を表に出すことを、とても苦手としていました。「感情を出しなさい」なんて言われても、何をしたらいいか、見当もつきません。
そこで師匠から「感情の書き出しをしてみましょう」と提案がありました。
やり方はこんなかんじです。
私は怒っている。
↓なぜ?
○○で悲しかったから。
↓なぜ悲しいの?
私を大切にしてくれていないように感じたから。
↓○○だと大切にされていないの?なぜそう感じたの?
□□だから。
このように自問自答形式で、まずは自覚している感情から掘り下げていく、という方法です。
私はこの形式で、彼への感情の書き出しをしていきました。
順調に書き出していきましたが、あるところまで来たら「これ以上掘り下げたくない」と心の底から全力拒否していました。
RPGで言えば冒険が順調に進んできたのに、鍵がないと開かない扉の前で足止めのような状態です。そこからは全く筆が進みません。
仕方なく、その日は感情の書き出しを終わりにしました。
翌日以降、中途半端に感情の書き出しが終わったため、消化不良な気分を抱えていました。「感情の書き出しがうまくできなかったことを、師匠になんと話そう」など考えながら、日々を過ごします。
数日後、夜中に突然目が覚めました。そして子どもの時の光景がフラッシュバックします。
それは突然、母から父の不倫を聞かされた時のことでした。怒りのあまり私に「どう思う!?!?」と詰め寄る母に、小学生の私は背を向けることしかできませんでした。
その時の光景や感情が、鮮明によみがえった私は、夜中に一人で号泣しました。そして小学生の私に、大人になった今の私からかけてあげたい言葉が突然湧き、「大丈夫。あなたは大切な宝物だよ」と言って、自分自身をぎゅーっと抱きしめました。(ますます大号泣)
大人になっても私は父が怖く、怖かった記憶ばかりを持っていました。母へのあたりがきついとか、支配的だとか心がないだとかそんな印象で、父が家に来るとなると内心パニックでした。よその人に「お父さん、本当に優しいわね」と言われても「本当は違うのに…」と心がうずきました。
しかし自分自身をぎゅーっと抱きしめると、私に変化が起きました。
「父は怖い人」と思い込んでいる方が傷が浅くて済むから、いつまでも父を悪人にしていたのだ!と気がついたのです。母や私より、知らない女の人といる時間を選ぶ父にとって、私は大切にする価値のない存在なのだと、理解していたのでしょう。
「本当に優しい父に、大切にされない私」と「ひどい父に大切にされない私」どちらのほうがマシだと思いますか?
本当に優しい父に大切にされない私の方が、自分に落ち度がある、自分には愛される価値がない、という気持ちがしてきませんか?
「父は悪い人だし怖い人だから、大切にしてくれなくても仕方がない。父が私を大切にしてくれなくても、私の価値は変わらない」そう思い込むことで、自分を守っていたのだと気がつきます。
その途端、まるでオセロのように、父の記憶が書き換わっていきました。父が母にしてあげていた優しかったことを、たくさん思い出しました。
週に何回かご飯を作ってくれたこと、母にいろんなものを買ってあげていたこと、母が休むために土曜の午前中は毎週小さい妹を連れて出かけていたこと……
父の印象が180度変わりました。
そして私は「パパとママが大好き」と言えるようになり、感情が表に出せるようになりました。
星のカードと共に出た、世界のカード。こちらは、大アルカナ22枚の一番最後のカードです。意味としては「完成・二元性の統合・想像をはるかに超えた世界への到達」のような、とにかく最強のカードです。
今回、私は恋愛についての1枚引きをしましたが、タロットのアドバイス通りに、感情を出した末にたどり着いたのは……潜在意識の扉が開き、苦しさの源を見つけて、葬り去るという、想像をはるかに超えたゴールでした。それって、ただ恋愛がうまくいく以上に、価値があることではないでしょうか。
タロットをやっているとこういうことがよくあります。聞いた質問と違うところに答えがあって、アドバイスを実行すると、気づいていなかった問題が解決する。その結果、当初の悩みも解消されるということです。
ところで今は、父と超仲良しです。
お昼ご飯をよく買ってきてくれて、二人で一緒に食べます。病気がひどい時は誰かの助けがないと歩けなかったので、父と腕を組んで歩きました。
道が危なくないかとか、私にとって心地良いのかなど「私30代だからw」とツッコミを入れるほど大切にされています。
離婚もしたし、恋愛もこじらせていた私ですが、これからはやっとパートナーシップのことも、うまくいくのだろうと思っています。
あなたの毎日が、今以上に素敵なものとなりますように。
光子でした。
おまけ
本当の不倫なのか、疑惑なのかは実ははっきりしていません。
大人になったので「不倫≠子どもは大切ではない」と頭ではわかっていましたが、感情面では子どものまま、受け入れられていませんでした。