こんにちは!占い師の光子です。
以前、運ってどんなもの?~四柱推命編~ を書きました。
今回はタロットから見た運の話を書きます。
運の良し悪しはあらかじめ決まっていて、占いは決められた運を知る手段と思われるかもしれませんが…
実は運の良し悪しは自分の内側にあります。
タロットの大アルカナに〈運命の輪〉というカードがあります。
ウェイト版の〈運命の輪〉は、こんなカードです。
パッと見ると、何を表しているのかよくわからないカードですが、「○○のモチーフ」「△△の象徴」という象徴的な図柄がたくさん描かれています。
このカードの図柄のことだけで、2回に渡ってブログが書けるくらい長くなりますので、詳細はタロット講座での解説にまわすとして…
ひとことで言うと、中心の「T・A・R・O」と書かれた丸が運命で、運命は神々の采配で回っている、という図です。
占いで出た時には、
「流れに乗る。偶然。偶然のタイミングに乗る」
などを意味します。
ところでウェイト版の運命の輪は、あくまでウェイトさんの考える運命です。
この運命の輪がすべてではなく、タロットパックによって、ものすごく異なる描かれ方をするのがこのカードです。
例えばウェイト版と並ぶメジャーなタロット、マルセイユタロットでは、運命の輪に取っ手がついています。
要するに「運命は自分で回せる」という描かれ方をしています。
もっと古い時代のタロットでは「運命は上がっては下がるもの」という描かれ方をしています。
「いいことがあれば必ず悪いことがある」という価値観ですね。
このように製作者の意図や価値観、時代の雰囲気が、ものすごく反映されるのが、〈運命の輪〉です。
少し話を変えて…
スチャダラパーの『ついてる男’94春』という曲があります。
この曲は、電車に乗り遅れたり、女の子にフラれたり、自分の家が火事になったり…ふたりの人に、一日の間に全く同じことが起きます。
ひとりは一日中ずっと「ついてねー」と言っているのですが…
もうひとりは終始「ついてるー!!」と喜んでいる。
そんな歌詞です。
究極的には運がいい/悪いというのは、こういうことです。
起きている出来事は同じでも、自分がその出来事をどう受け取って、どうとらえるか、というのが運の良し悪しの正体です。
例えば今朝、私はベッドから落ちました。
少し痛かったのですが、
「大人なのにベッドから落ちた」
ということがおかしくて、笑ってしまいました。
そして「朝から笑えるなんて運がいいな」と嬉しくなりました。
ここで「朝からベッドから落ちるなんて最悪」という発想をすることもできますが、
寝ぼけた頭で即座に浮かんだのは、
「これはおかしい。朝からおもしろい」でした。
このように「運がいい」というのは、何が起きてもその出来事の中の、ポジティブな側面を見つけらるということなのです。
そしていつでもポジティブな側面を見つけられるので「何が起きても大丈夫」という根拠のない自信につながります。
根拠のない自信を持っているので、実際に困難なことが起きても、その出来事のポジティブな側面を見つけて、次につなげていけます。
タロット大アルカナの最後のカード〈世界〉のカードをご覧ください。
このカードは「完成・完了、想像以上の世界への到達」のようなカードです。
「正規ルートとは違う方法で希望の職を手にする」
「思わぬハプニングがきっかけとなって、天職に就く」などが、このカードの世界観です。
タロット78枚の中で、最強の最高のカードというイメージですが、ここにたどり着けるのは、
「自分は運がいい」
と思えている人だけです。
なぜなら、その前には予期せぬ不運に見舞われることもあるからです。
そしてその不運の先に、この〈世界〉が待っているからです。
不運を超えて、完成にたどり着くには…
不運の時点で諦めたり、いつまでもうなだれていては、〈世界〉には行けないのです。
一時的には落ち込んでも「何が起きても大丈夫!」という根拠のない自信と共に、出来事の中のポジティブな面を見つけて行動する。
これが〈世界〉にたどり着く秘訣です。
あなたもきっと運がいい人になれます。
最初はポジティブが見つけられなくても、続けるうちにきっと…!
あなたの毎日が
今以上に素敵なものとなりますように。
光子でした。