こんにちは!占い師の光子です。
前回、タロットカードの意味ではなく、カードに描かれていることを覚えて、リーディングする、と書きました。
今回は具体的に、どんな流れでリーディングができるようになるのかについて書きます。
まず一番最初は、カードに何が描かれているのか、ということを学びます。
そして、自分専用のタロット用ノートにまとめます。
学び初めのうちは、ノートを見ながらカードの内容を、あてはめていくので構いません。
正位置・逆位置を合わせると、156通りの内容がありますし、同じカードに複数の意味があるカードもあるので、一度にすべて覚えるのは大変でしょう。
しかし、ノートを見ながらリーディングする、ということは『言語化された世界に留まり続ける』ということです。
先に進んでいくためには、絶対にカードの内容を覚える必要があります。
そして、一通りの意味を習った後は、自分なりにカードの内容を立体的にとらえる訓練をします。
この方法については タロットをどうやって読む?その1 に詳しく書きましたので、そちらをご覧ください。
立体的にとらえる訓練は、カードの暗記と並行して進めて大丈夫です。
むしろ立体的にとらえられることで、自ずと内容も覚えられるでしょう。
全てのカードを覚えて、自分なりにカードの世界観を立体的に持つことができると、次はロジカルなリーディングができるようになります。
ロジカルなリーディングとは、
「この人はこういう環境にいて、こういう潜在意識を持っているから、今がこの状態になっている」
のような、カード同士の相互関係を使ったリーディングです。
この段階まで来ると、全てのカードに意味があり、必要のないカードは1枚もない、と感じられるようになります。
そして、カードの意味にとどまらず、カードの関係性にまで言及することになるので、リーディングの時に話せる内容がとても増えます。
そしてロジカルに相互関係が見えるようになると、次の段階です。
それは、
ふせられたカードを裏返した瞬間に、直感的にカードが読める
という段階です。
これは、よく暗記しているから見た瞬間に読める、ということではなく、
暗記している内容とは別のことが、直感的に入ってきます。
カードを見た瞬間に相談者さんの状況が、ありありとわかる、ということです。
実は私はこの段階で、ものすごいスランプに陥りました。
ある時から、ふせられたカードを裏返した瞬間に、
これまでに習ったこととは全く別の意味が、直感的に頭に浮かぶようになりました。
それまでに学んできた、
「このカードは、こう読む」
という内容とは全く異なるので、
「いやいや、それは全然ちがうから」
と毎回、握りつぶしました。
すると、それまでにできていたロジカルなリーディングすら、できなくなりました。
友人相手に無料鑑定をしても、全く的を射ない話しかできず、
「私はどうしちゃったんだ…タロットはもうできない?」
と非常に落ち込みました。
例えば、ソードのエースのカード。
このカードは正位置なら
「思考を使う。よく考えた末に覚悟を決める」
逆位置なら
「思考が使えない。思考が使えないから、覚悟が決まらない」
と、ロジカルなリーディングでは読みます。
このカードがある時、
《環境》のポジションに逆位置で出ていて、
私には
「思考を使うことをやめていい環境にいる」
にしか見えませんでした。
ロジカル読みとは全然違いますよね。
このように、ロジカルな読み方と、直感的に入ってくる情報が全く異なる時期を3カ月ほど過ごし、最終的に全面的に直感を受け入れることにしました。
すると突然、驚くほどカードが読めるようになりました。
大スランプはなんだったの?というくらいに、詳細に、鮮明に相談者さんの状況が見えるようになりました。
そして鑑定の場においても、きちんと的を射た、相談者さんにとっても満足度の高い鑑定ができるようになりました。
(と、私は相談者さんの反応から思っています。)
ここまでが、私がリーディングができるようになった過程です。
まとめると、
何が描かれているか覚えた上で、
リーディングでは「こういう状況」というのを、
絵のままに受け取る。
この時に、感じたこと(直感で受け取ったこと)を
過去に覚えた言語化された意味に集約したり、
感じたことを握りつぶしてしまうと
相談者さんの本質が見えなくなる。
これが、タロットリーディングに対する、私の考えです。
全く何の知識がないところから読んでいるわけではないので、
タロットについて学ぶことは必要だと思います。
でも本番のリーディングの時には
覚えたことはすべて忘れる
くらいの気持ちで臨むのが、いいのではないでしょうか。
タロットを学ぶ方に、何かのヒントになれば幸いです。
あなたの毎日が
今以上に素敵なものとなりますように。
光子でした。
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