こんにちは!占い師の光子です。
今日は私が鑑定で使っている、Sinsō Card(シンソウカード)について書きます。
そもそもSinsō Cardって?
Sinsō Cardは、書で書かれた漢字のカードです。
例えば
このように、1枚に一文字、書かれています。
作者は、SinsōカウンセラーのMIWAさんです。
(MIWAさんについてはこちら)
MIWAさん曰く
Sinsō Cardは心の本音(潜在意識)を知ることができるカウンセリングカードとして作りました。
今の現実は潜在意識で願っていることが現実化していて、未来も自分の潜在意識が創っていくからです。
MIWAさんがひらめきで選んだ75文字が、1枚1枚カードになっています。
なぜ『Sinsō』と書くの?
『Sinsō』と名付けられたのは、「真相」「深層」「新創」「心操」などの意味が込められているから、とのこと。
複数の意味を込めるために、あえて『Sinsō』と名付けられたようです。
他にも、MIWAさんの造語ですが、複数の意味を込めてあるようです。
私の第一印象は、「深層心理の真相を見る」でした。
どのように読むの?
リーディングの時に大切なのは、漢字の意味ではなく成り立ちです。
書かれた漢字の成り立ちでは、何を示すものとして書かれていたのか、ということを大切にしています。
例えば、「幸」の漢字。
この字は「幸せ」という字、と現代人は思っていますが、〈手枷(てかせ)〉を表した象形です。
白川静先生の著された『字通』でも同じように書かれています。
そこから「幸せ」とは何かということを、手枷が外れた状態、自由である状態と見ます。
現代で手枷をはめられた人はあまりいませんね。「幸せなことなんてない」と思う人もいるかもしれませんが、「自由である、手枷がはめられていない」ならば、幸せなのです。
「幸」のカードがリバースで出れば、「幸せであることに気づいていない」と読みます。(カードが出るポジションで語尾は多少変わります)
「執」の字は、「幸」に「丸」と書きますね。
この字は「手枷に手をとられて身動きがとれない人」を表しています。(諸説あります)
丸の部分が、人がひざまずいている姿を表しています。ということは、何かに執着している状態は、手枷にはめられて身動きがとれないのと同じである、とわかります。
漢字の成り立ちには諸説ありますが、MIWAさんが75枚すべて、成り立ちを確認して意味付けしています。
だから、漢字のカードですが「漢字占い」ではありません。
大切なのは成り立ちです。
他のカードとの違いは?
私はタロットと併用して使っていますが、状況を見るのはタロットが、心の内を見るのは、Sinsō Cardが得意です。
タロットを展開して「ここって、どういうことだろう?」と思ったところも、Sinsō Cardを展開して、「なるほど、こういうことね」と納得することがあります。
タロットだけ、Sinsō Cardだけでも鑑定できますが、両方があった方が、ひとつのことを多面的に見ることができます。
例えば、タロットの司祭のカード。
司祭に似たカードとしては、「善」「信」「好」があります。
司祭のカードは、感情や好き嫌いで判断するカードなので、描かれていることを意味に落とし込むと「自分の心で選ぶ。好き嫌いで決める。信じる」などです。
アドバイスで出たら、「心や感情を重視する」のはわかりますが、感情をどのように重視するかまではわかりませんね。
しかし同時にSinsō Cardで
「信」が出れば「信じる」をすればいいし、
「好」が出れば「好き、愛おしい」の感情で決めればいい。
「善」ならば、「絶対的に良い・正しいと思うことは何か」を大切にすればいい。
とわかります。
似たような意味のカードでも、表しているニュアンスが違うので、タロットだけで見るよりも深くわかります。
ちなみに私はSinsō Cardを習って初めて、司祭のカードがきちんと理解できたように思います。タロットの意味が深くわかるという点でも、Sinsō Cardはおススメです。
また「念」「純」「開」「復」「未」など、タロットにはそもそもないカードも、Sinsō Cardにはあります。(逆もまた然り)
Sinsō Cardについて、いかがでしたか?
Sinsō Cardの魅力や面白さが、伝わっていたら嬉しいです。
あなたの毎日が、今以上に素敵なものとなりますように。
光子でした。
おまけ
漢字の祖である、甲骨文字を見ていると、私はゾワゾワしてきます。東京国立博物館に展示してある勾玉を見た時に、吸い寄せられるように動けなくなったのと同じようなゾワゾワ感。甲骨文字は普通の文字じゃないな、と思います。
Sinsō Cardの全てが、甲骨文字に書かれていた漢字ではありませんが、不思議なカードというのは感じています。宇宙のカード、という感じです。