こんにちは!占い師の光子です。
共依存ってこんな感じでした その5 のつづきです。
その1はこちら
当時、職場に6歳下の同僚がいました。
初めて会った時は
「かわいい子だな」
と思っただけで、それきり大した興味もなかったのですが、
一緒に働くうちにいろんなことがあって、
いつのまにか好きになっていました。
正式なパートナーとして元夫がいるのに、
他に好きな人がいる。
私のお決まりのパターンですね。
※詳しくは→共依存ってこんな感じでした その3
でも結婚していなかった時とは違って、
結婚もしているし、子どももいる。
だからこの時は、彼のことは〈心のオアシス〉だと思って、深入りしないように、
必要以上に仲良くなることのないように、気をつけていました。
ところが彼は私が困っていると、
すぐに気づいて助けてくれるんですよ。
例えば、
「たくさん持っていて小指だけでドアを開けようとしている」
「ひとりで持てると思って持ち上げた荷物が、思いのほか重くてピンチ」
こういう時に、すぐに気づいて助けてくれます。
ある時には、誰もいない廊下で、鍵が開かずに一人で格闘していたら、
偶然彼が通りがかって、開けてくれました。
(私のヒーローか!!って思いました)
そのうちにふと、
「どうして彼にはこんなに大切に扱われてるのに、
家では暴言を浴びて、ぞんざいに扱われているんだろう…?」
と疑問が湧いてきました。
一度気づくと、その疑問は何度も私の心を刺激します。
疑問が湧いてから程なく、私はある決定的な出会い、決定的な体験をしました。
それは、日本に遊びに来ていた、
妹が語学留学していた時のホストファザーです。
彼がアメリカに帰る前に
「どうしてももう一度会いたい」
と言ってくれているとのことで、会いに行きました。
彼は数日前に会った私の様子が気になったそうなのです。
そして
「何か困っていることがあるでしょう?」
と尋ねました。私は、
「困っていることと言っても…何のことを言われているんだろう?」
と思いながら、とつとつと話しました。
そのうちに話は核心に至り、元夫の発達障害やお酒のことを話しました。
彼が私の何が気になったのか。
それは、彼自身のお母さんに、私が似ていると思ったそうなのです。
彼はカリブ海の島の出身ですが、
子どもの時にお母さんと兄弟たちと、
アメリカに逃げてきた過去を持っています。
何から逃げてきたのかと言うと、
お父さんからです。
アルコール依存症のお父さんから逃げるために、
アメリカに移住しました。
驚いたことに、彼はたった一度会っただけで、
「自分のお母さんに似ている。
夫がアルコール依存症だ」
と見抜いていたのです。
彼は私に、
“You are not married.
Your husband is married to music.
Because marriage is helping each other and loving each other.
You have to chose to get divorce if he’ll not change.
Of course you can wait him to change.
But you have to decide the deadline.”
君は結婚していない。
君の夫は音楽と結婚しているよ。
なぜなら、結婚とはお互いに助け合い、愛し合うものだから。
彼が変わらない限り、離婚を選択しなければいけない。
もちろん、彼が変わるのを待っていい。
でも、いつまで待つのかは決めなくちゃならないよ。
と言いました。
思ったことも、考えたこともありませんでしたが、
ホストファザーとした話は、私が抱き始めていた
「どうしてぞんざいに扱われているの?」
という疑問を大きく成長させました。
そしてホストファザーと話して私が気づいたのは、
元夫が音楽と結婚しているだけでなく、
私自身も元夫を
「自分と対等なパートナーとは思っていなかった」
ということでした。
何度も何度も、友達以上恋人未満の人が現れる。
それは、私がパートナーを探していたということに他ならないでしょう。
自分と対等なパートナーを。
元夫とは、対外的には正式なパートナーとして長年一緒にいたものの、
心の内では彼のことを、
パートナーではなく〈お世話の対象〉と思っていたのです。
家でぞんざいな扱いを受け、
「俺が上、お前が下」
とされていると思っていましたが、
それは長年、私が彼に対してやってきていたことでした。
言葉には出さない、態度には出してないつもりでも
「私がやってあげてる」
「私がお世話してる」
「私がいないとこの人はダメ」
こうやって彼のことを、心の内では下に見ていたのです。
たくさんのことに気づいた私は、この日を境に身心のバランスを失います。
共依存ってこんな感じでした その7 につづく
あなたの毎日が
今以上に素敵なものとなりますように。
光子でした。