こんにちは!占い師の光子です。
共依存ってこんな感じでした その4 のつづきです。
その1はこちら
元夫は、付き合い初めの頃は
「変わってるけど、優しくて知的な彼」でした。
私が好きになったのは、そんな彼です。
でも私の配偶者は、暴力的で頭の回らない人でした。
最初から、暴力的で頭の回らない人だったのではないんです。
優しくて知的だった彼は、少しづつ失われていきました。
そして、建設的な話ができない、言葉も行動も暴力的な人になっていきました。
なぜそんな風に彼が変わってしまったのか…?
今となってはわかりませんが、アルコールの影響もあったかもしれません。
多量のアルコールで脳が委縮し、性格が変わると知った時、なんだか愕然としました。
結婚後に突然支配的になったのは、
自閉症スペクトラム症(アスペルガー症候群)の影響もあったでしょう。
でも、アルコールの影響もあったんじゃないかな?と思うのです。
話はアルコールから離れます。
アルコールの問題とは別に、発達障害らしきものを持っている彼。
そろそろいい加減、そちらも決着をつけようと、大人の発達障害の診断をしている精神科を受診しました。
離婚の5カ月前のことです。
診断を受けることにしたのは、大きな仕事を受注して、彼の音楽をよりたくさんの人に聞いてもらえる機会にめぐまれたのが、きっかけでした。
社会的なアイデンティティとしても、そろそろハッキリさせておこう、ということで診断を受けます。
受診したのは、大人の発達障害専門外来も構えている精神科でした。
担当の先生は、たくさんの症例を過去に診ていました。
知能検査などを受けて、彼は
【ADHD 兼 自閉症スペクトラム症】であると、
診断されます。
そしてお医者さんから驚きの事実を聞きました。それは、
「ADHDの人は、強い刺激を求める。だから依存症になりやすい」
考えてみれば、彼はレッドブルが大好きで、
爆音で音楽を聴くことも大好きで、
10代の頃にドラッグでオーバードーズで死にかけたとか…
確かに強い刺激を求めていました。
なんでも、ADHDの人は報酬系の脳内物質の分泌が少なく、強い刺激を受けると報酬系の脳内物質が出やすくなるとかで…
(すみません、もう結構忘れちゃいました)
発達障害だけど素敵な人だった彼が、アルコール依存で別人になってしまったのは、こんな理由があったのかと、ものすごく納得しました。
そしてお医者さんは、
「ADHD と 自閉症スペクトラム症 を併発している人のサポートは、ひとりでできることではありません。これまでさぞ大変だったでしょう」
と、ねぎらってくださったのですが…
その言葉を聞いて、力が抜けてしまったというか…
私は思わず笑ってしまいます。
「どうしてこんな大変なひとり相撲を、ずっと一人でやっていたのだろう」
とすべてがバカバカしく思えてきました。
悲しくも、彼の家族には彼の発達障害的なところや、アルコールの問題は全く理解してもらえず…
一番最初に彼が発達障害じゃないかと気づいた私の母は、すでに亡くなっていて、誰からも援助が得られませんでした。
これまでのことに脱力感を感じながらも、この時の私には「離婚」の2文字はありませんでした。
「これからも支えながら生きていきます」
お医者さんにそう言いましたし、それが私の本心でした。
でも無意識(潜在意識)では、そうは思っていなかったようです。
急速に、離婚に向かってものごとが進み始めます。
診断が出た当時の私たち夫婦は、
『異常』でした。
酔いが覚めている時でも、暴言を受けていて、
「お前はダメだから」
「お前は何もできない、価値がない」
こんなのはいい方で…(ここでやめときます!)
ストレスのはけ口に私を使っていた、というかんじですかね。
酔っている時は、暴力を振るうことがあるので、彼が酔って帰ってきた時には、寝たふりをするか、お風呂に逃げ込んで、顔を合わせることのないようにしていました。
彼は酔っている間は、何を話しても会話にならず、しかも酔いが覚めた時には、何があったか覚えていないのです。
私にとって、家庭は怖い場所・安心できない場所でした。
母親が安心していないからか、子どもも不安定で、突然どうすることもできない癇癪を起こしました。
それでも『この状況は異常だ』と気づいていませんでした。
「なんだろ、なんだか苦しい…すごい無力感…」
私が気づいていたのは、これだけです。
暴言や暴力を受けることが日常になってくると、だんだんと自分が受けている扱いの異常さに、気づけなくなるようです。
人間の適応能力って、すごいですね。
それがある時、自分の置かれている環境の異常さに、目が覚めさせたように気づきます。
共依存ってこんな感じでした その6 につづく
あなたの毎日が
今以上に素敵なものとなりますように。
光子でした。