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日々のつれづれ

息子くんと学習障害

こんにちは!占い師の光子です。


私事ですが、小学校1年生の息子が学習障害(LD)と診断されました。


遡れば息子が年長さんの頃から
「???」
と思うことはあったのです。

小さいころから本は大好きなのに、年長さんになっても、全く文字に興味を示さなかった息子くん。
「どうもおかしいな。この子LDかな?」
とこの頃から感じていました。


小学校入学まであと半年になっても、本は見ているのに文字は全く興味がないので、任天堂switchの「読むトレGO!」という学習障害(ディスクレシア)の子のための、トレーニング用ソフトを取り入れました。

そして、なんとか平仮名の読みだけは、入学までに間に合った、という経緯のあった息子です。



小学生になり、文字を習いますが…
何度一緒に練習しても、
・どうしても一人で書けない字
・鏡文字になってしまう字
・書き順が覚えられない字
・小さい字(っ、ゅ等)は抜かしてしまったり文字が入る位置を間違えたり
などなど…

読みも、大丈夫か?と思う部分はあるものの、特に書きは、人並みかそれ以上に努力しても、どうしても書けるようになりません。

一度覚えたと思っても、翌日のテストや少し時間が経つと書けないのはよくあること。
例えばこちらの写真、カタカナのテストに向けて復習で昨日書かせたものですが、この通り。

テストまでにどうにかなるだろうか…(^^;)
(どうにもならなくても、まぁ仕方なし、と思っています)


こんな調子で、やっぱりどうもおかしいぞ?と学校に相談したのが11月初め。

そこから市の教育委員会のサポート施設にお世話になり、そちらで受診を勧められて、専門的にLDを診ている小児科を受診しました。


診断のためのテストを受けた結果「読みは大丈夫!」と判明。
でも、書きにはやっぱり難がありました。

だから、学習障害(LD)の中でも、書字障害(ディスグラフィア)と呼ばれるものに該当するようです。

もしかしたら読みも元々は難があったのかもしれないのですが、「読むトレGO!」にお世話になった後、
「この本が読みたい!この知識を得たい!!」
という欲求にしたがって、たくさん読んでいるうちに、どうも読みが定着したよう。

本人曰く、
「最初は、何の字だったかなかなか思い出せなかったけど、ある日突然すらすら思い出せるように(すらすら読めるように)なった」
とのことでした。



ところで、診断を受けた当初、
「やっぱりそうか」
と冷静に受け止める私がいた反面、結構凹んでいたのも事実でした。

診断から数日は、気がつくとLDのことや
「これからどんな風に育てていくのが正解なんだろう?」
といったことばかり考えていて、何も手に着かないし、何もしたくなかったのです。

でもそうも言っていられないので、学校の先生方と面談させていただき、正式に
「これに困っています。こんな診断が出ました」
とヘルプを出しました。


診断が出ていなければ、そこまではできない(というか、先生もどう対応していいか定まらない)ので、それは本当によかったことです。

教育委員会のサポート施設でも、支援とIQを測る知能テスト(ウィスク)を受け、病院では引き続いてフォローアップの時間を定期的にとってもらってと、あっちにこっちに忙しかった!

やっていることは、本当に地味で、すぐに大きな変化を生み出すとは全く思わずに動いていたのですが…

振り返ってみると、この2カ月足らずで、息子が大きく変わっていました。


相変わらず、すごく字が書けるわけじゃないんですよ(^^;)
それでも、まず字がきれいになってきました。

漢字ノート1ページの宿題に1時間かかってたのが、20分くらいで終わるようになったし、学校で自分の考えなどを書く課題が出た時に、以前はほとんど白紙の用紙を持ち帰っていたのが、ちゃんと書いてくるようになりました。


そして何よりも変わったのは、お友達関係が、活発になったことです。

以前は学校から帰ってくると、友達と遊ばずに、家で一人でいたいことが多かったのですが、習い事があろうが毎日のように誰かと約束してきて、外か我が家で遊んでいます。
他学年の子とも、鬼ごっこをしてきたと、元気に報告してくれることも。


担任の先生も
「朝の健康観察の声から変わりました。明るくはっきり答えるようになりました」
とおっしゃっていたので、学校でのお友達の中での立場や、本人のモチベーションや自信に、大きな変化があったのかもしれません。



ところで、LDの正式な診断には、IQの測定が必要とのことで、知能検査(ウィスク)を受けました。
LDの定義が「知的障害はないのに、学習に著しく難がある」という、知能指数に難はない、ということが大前提だからだそう。


正直息子くん、あんまり賢い方じゃないだろう、と思いながら育ててきたんですね。
どっちかというと、アホな子のイメージで。

けれど知能検査の結果を見たら、
「いかに私がこれまで先入観で息子を見ていたのか」
と自分を恥じるような思いがしました。

検査を受けてわかったのは
・ワーキングメモリー(短期記憶)だけ著しく低い
・耳から入った情報は、記憶しておける
・目から情報が入った時に、記憶しておけない
・言語理解だけは突出して高い
・他は並みレベル

ということでした。


言語理解の高さは、ちょっと上にはみ出てるくらい…
彼が考えていることや、理解していることは、こちらが考えるより遥かに複雑なことや難しいことかもしれないのに、アウトプットの手段がハードルになって、わかっていないように見えている、とわかったのです。

同時期に行われた行政の学力テストでも、担任の先生も私も驚くような好成績だったのですが、後日先生が教えてくれたのは
「すべて選択問題でした」
ということ。

書かなければ、本当はちゃんとわかってるみたいです(;_:)(かーちゃん泣いちゃう)



ところで先日、漢字の練習をしている息子に
「ねぇ、君にはどんな風に見えてるの?」
と聞いてみました。

「絵を描いているようにしか思えない」
と息子。


彼のこの言葉を聞いて、漢字が書けるようになることに、こだわる必要はないんじゃないか、と思ったのです。

というのも、絵を描いているようにしか思えない、ということは、字が普通に書ける私たち(って言っていいのかな?)が
「ドラえもんの絵を描いてください。間違えずに描けるようになるまで、何回も練習してください」
と言われているようなものだと思ったのです。

それって…無理ないか?
ドラえもんの他に、ドラミちゃんも、アンパンマンも、ミッキーもプーさんも、描けなきゃいけないのが、漢字だものw

そしてそこに時間と労力を割くのは、とても虚しい感じがするのは、私だけじゃないはず。


彼のこの言葉と、IQの検査の結果を受けて、学校の先生方の受け止め方も、変化したようで
「とめ・はね・はらいまで、書けることは求めずに、この場面ではこの漢字を使う、といった実践的なことを習得できるのが、目指すべきところではないか」
と先日の面談で言っていただいたのです。

とっても現実的。
そしてその力は、パソコンで文章を打つ時にも使いますからね。
手書きが減っている現代でも、確実に必要です。



なんにせよ、LDかもしれないことには戸惑ったし、診断を受けた時は大きなショックはありましたが、
「このタイミングで診断を受けて、大正解だった」
と結果的には思います。

得意不得意がわかったので、これからは何かを伝えたり学んだりするのに、大人の側が配慮することができます。

そして、私が自分の子どもたちに身につけていってほしいのは、自信を持って、毎日を楽しく自分なりに切り拓いていく力です。

「字が書けない・勉強ができないのは、俺がバカだからじゃないんだ」
とわかった息子は、恐らく自信を取り戻せました。
(前は「俺バカだから」と言っていて、切なかった…)

彼の毎日の様子が、以前よりもずっとキラキラしていて、見ているこっちも頼もしく感じます(^^)


子どもが定型発達でないことを受け入れるには、どんな親も抵抗があるものだと思いますが、
「気がついた時には、できる動きはすぐにした方がいい」
と我がことを通してしみじみ思いました。


どんなふうに育っていくのか、わからないけれど、息子がんばれ!!!



あなたの毎日が
今以上に素敵なものとなりますように。

光子でした。

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