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占いのこと 四柱推命

四柱推命はどんな占い?―五行バランスのこと―

こんにちは。占い師の光子です。

『四柱推命』というと、どんな占いだと思いますか?誕生日を使った占いで、「食神」とか「正財」とかよくわからない言葉が出てくる占い、といったところでしょうか?

『四柱推命』と括られる中にも様々な流派がありますが、大元はどの流派も漢方や薬膳などで目にする、陰陽五行説を用いています。
『陰陽五行説』とは、ざっくり言うと「木・火・土・金・水の五つの要素から、森羅万象が成り立っている。そして物事には陰陽がある」という考え方です。(タロットにも要素の種類は異なりますが、似たような考え方が入っています)

私が扱っている流派の四柱推命は、その中でも「五行バランス」を重視します。「木・火・土・金・水」のうち、どの五行の力量が強いのか、どうしたら調和のとれたバランスに落ち着けるのか、ということが大切にしています。
誕生日と出生時間をもとに、「命式(めいしき)」と呼ばれる8字の漢字を出し、そこから様々なことを読み解くのです。

写真は2021年5月8日 正午生まれの人の命式です。右から順に年・月・日・時を示しています。
上段は、契約書などで目にする「甲・乙・丙・丁…」10種類の漢字である「十干」です。下段は年賀状でおなじみの、十二支で構成されています。
赤字で書いた「丙」が自分を象徴する星で「日主」(にっしゅ)と呼びます。日主と周りの星との関係や、上段・下段の各4字の配置、そして五行バランス等を、複合的に見ていきます。

このたった8字から性格や、いつどんな傾向が現れるのかということがわかります。自分自身のことや、自分の人生について知るのに、とても便利です。
性格と一口に言っても、積極性や粘り強さ、貫徹力や気配り力など様々な性質に加えて、興味関心が高い対象は何か、ということがわかります。

561,600通りの命式が存在するので、同じ日に生まれていても生まれ時間によっては、性格や人生の傾向が全く似ていないこともあります。
例えば…

写真の例は、二人とも2021年4月27日生まれです。生まれた時間がそれぞれ、夜中の0時~1時の間(子の刻)と、夕方5時~夜7時(酉の刻)です。
命式の下に書いた5つの丸が、五行バランスを表しています。丸が大きいところが力量が強いところで、小さい又は全く無いところは弱いところです。
夜中の〈子の刻生まれ〉さんと、夕方の〈酉の刻生まれ〉さんは同じ誕生日で、命式も6字が全く同じですが、〈子の刻生まれ〉さんは水の印星が強く、〈酉の刻生まれ〉さんは金の官星が強くなります。

これだけ五行バランスが異なると、ベースの部分は似ていますが、性格は大きく異なります。具体的に、二人のベースの部分をざっくり書くと、
「頭の回転が速く、何事にも機敏に対応できる。生命力があふれ出すような輝きが魅力的な人。華やかな印象だが、内面は神経が細かく潔癖症ぎみ。内面には強い芯を持ち、短気で頑固な一面もある。」という感じです。

違いが出るのは、〈子の刻生まれ〉さんは、
「誰に対しても穏やかで、愛され上手の甘え上手。少々依存心が強いところもある。
直感力に優れた、非常に頭の良い人。役割意識や『○○せねばならない』という思考で自分の本来の欲求を制御することはあまりない。」
一方の〈酉の刻生まれ〉さんは、
「役割意識が強く、真面目で自分を制御する人。一見豪気に見え、反発心が強いが、その実は臆病。自分の居場所を探しているようなところがある。自分をアピールしたり、考えていることを人に伝える、ということは苦手。」のようになります。(こちらもざっくり書きました。鑑定書はもっと詳しく書き込みます)

五行バランスが大きく異なるので、この二人は性格だけでなく、向いている職業も異なります。物事がスムーズにうまくいきやすい時期や、人生の方向性が大きく変化する時期も全く変わってきます。

全ての日が、生まれ時間で大きく変わるわけではありません。ここでは同じ誕生日でも生まれ時間によって、大きく違いが出る例をあえて出しました。
8字の命式から読み取れる様々な要素を複合的に見ていくので、毎回オーダーメイドで相談者さんの鑑定書をお作りしています。
四柱推命の面白さ・奥深さが、少しでも伝わっていたら嬉しいです。


あなたの毎日が、今以上に素敵なものとなりますように。
光子でした。

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