こんにちは!占い師の光子です。
Sinsō Card(シンソウカード)の中に、〈愛〉というカードがあります。
Sinsō Cardは漢字の意味だけでなく、甲骨文字のような古代の成り立ちを重視します。
〈愛〉はどんな成り立ちかというと…
上から順に、振り返っている人の頭、心、足が描かれています。
要するに後ろを振り返っている人の姿です。
「後ろを振り返る姿が、愛」
と言われてピンと来ますか?
鑑定で出た時には
「愛されている、とはっきり思えないかもしれないけど、ちゃんと愛されていますよ」
「相手のことが嫌いでもいいから、愛しましょう(相手の幸せを願いましょう)」
のように、他に現れたカードにもよりますが、だいたいこんな意味になります。
ところで、Sinsō Cardを1枚1枚、全部英訳する作業を進めていた時に、〈愛〉は最も悩んだカードでした。
日本人は、字を見て〈愛〉だと認識できるので、
100%説明できなくても鑑定はできますが、
漢字文化圏で暮らしていない人には、
〈愛〉と見ただけではわかりませんよね。
そして〈愛〉に最も近い英単語は、
おそらく〈Love〉ですが、
〈愛〉が指すことと、
〈Love〉が指すことが全く同じかというと、
なんだか違うように思えます。
という話を、英訳を手伝ってくれた従弟と散々しましたが、結論が出ないまま、後回しにしました。
英訳作業もほとんど終わりかけた頃、
「あ、〈愛〉ってこれだ!」
と気づいたできごとがあり、無事に75枚終わりました。
今回は「〈愛〉ってこういうことだった」ということについて書きます。
神社に行くのが大好きな私ですが、いかんせん今は長く立っていられないので、
最近はごく近所の神社にしか行けません。
それでも都内の病院に行く時は、点滴で横になれる分、動ける時間が増えます。
そのため体調次第ですが、通院前にとある神社に行きます。
その神社の神様は、ある時からご縁をいただいて、ことあるごとにお話をさせていただいたり、
実は「光子」という名前をくださったのも、そちらの神様です。
どの方なのか、どこの神社なのかについては、
書こうとすると書けなくなるので、差し控えさせていただきます。
(須佐之男命様でも、瀬織津姫様でもありません。)
通院の前の日に、
光「明日伺わせていただいてよろしいでしょうか」
神「いいぞ」
当日、準備に手間取っていたら、
神「で、今日来るのか?」
光「〇時に出られるよう、準備がんばります」
神「そうか」
なんてやり取りをして、数カ月ぶりに行けた神社。
お参りで神様の強い気(キラキラ)をいっぱい浴びて、心身ともにリフレッシュしました。
その後、稲荷社などお参りしましたが、帰るのが名残惜しくて再び拝殿に戻ったのですが…
「なんだ戻ってきたのか」
と言わんばかりの微妙な表情で、
手を合わせてお祈りするも、キラキラ0%でした。
キラキラをかけてほしくて戻ったわけではなく、
やっと来たのに帰るのが名残惜しかったのですが
「お参りは、1回目が大事なんだな」
と身に染みてわかり、なんだかちょっぴり悲しくなりました。
そんな気持ちで、とぼとぼと拝殿の前の階段を降り始めると、
「いつもそばにいるからな」
と突然声がしました。
私は驚いて、思わず振り返ります。
神様がそんな言葉をかけてくださるとは夢にも思わず…
「自分でわかってるだろう」
「それはお前が成し遂げようとするかどうかだ」
「そんなことしなくてもすでに偉業を成し遂げてるだろう」
のように、どちらかと言えば優しいというより、
いつも突き放すような言い方をされるので、
想定外のお言葉でした。
〈愛〉の成り立ちは、振り返る人の姿でしたね。
そして私は神様の言葉に、そう、振り返ったのです。
そんなふうに思ってくれているとは夢にも思わず。
要するに自分に向けられた愛が、想定外だったので振り返ったのです。
自分が「そばにいるよ」みたいな愛を向けてもらえているなんて、夢にも思わなかったのです。
私がこの体験の前に、
〈愛〉は振り返る姿と聞いて解釈していたのは、
「大丈夫かな?困っていないかな?」
と気に掛けて振り返る姿が愛、ということでした。
要するに
『愛を差し出す時は、振り返るような気持ち』
ということです。
でも今回の体験を通して
『愛を受けとる時も確信が持てなくて振り返る』
と気づかされました。
この経験から、
〈愛〉は、確かにそこにあるのに、
差し出す時も受け取る時も、自信がないもの。
けれど、確実にそこにあるもの。
それが〈愛〉なんだ!
と結論付けました。
そして、Sinsō Card75枚の英訳が終わりました。
あなたもきっと、
気づかずともきちんと愛されていて、
気に掛けながら誰かを愛しているのではありませんか?
その愛が、ちゃんと届きますように。
あなたの毎日が
今以上に素敵なものとなりますように。
光子でした。