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私の話

共依存ってこんな感じでした その1

こんにちは!占い師の光子です。


タロットに〈ペンタクルの6〉というカードがあります。
こんなカードです。

ペンタクルの6です。

ぱっと見た時に、どんな印象を受けますか?

お金持ちそうな男性が、お金を配っていて、貧しそうな人がお金を受け取っている絵ですね。
そして注目すべきは、上の人と下の人、という上下がある関係で描かれています。
あげるだけの人と、もらうだけの人がいて、お互いの関係は対等ではありません。


このカード、一言で言うと「共依存の関係」を表しています。
(解釈によっては変わりますが、私はそう読んでいます。)

共依存とは何かというと、
わかりやすく、ありがちな事例で書くなら、
「ダメ男と、彼に尽くす女性の関係」です。

もっときちんとした説明の為に、厚生労働省のウェブページを引用しますね。

依存症者に必要とされることに存在価値を見いだし、ともに依存を維持している周囲の人間の在り様。

例えばアルコール依存症の妻は、依存症に巻き込まれた被害者と言えます。一方で家族研究から、妻はアルコール依存症者のそばで病気の維持に手を貸している面があり、間接的にアルコールに依存しているという「共依存」ではないかという考えがでてきました。共依存者は被害者であるとともに共犯者でもあり、相手(依存症者)に必要とされることで自分の存在価値を見いだすためにそのような相手が必要であるという、自己喪失の病気であるといえます。

共依存の例として以下が挙げられます。
「1. いつも飲まないように口うるさくして、本人の否認を増強させている関係」
「2. 世話焼きをし過ぎることで、本人がアルコール問題に直面しないようにしている関係」
「3. 夫のアルコールによる失敗の後始末をして、世間にはアルコール問題がないかのようにふるまっている関係」
「4. 性格の問題とみなして、 アルコール問題を否認している妻」
「5. 夫のしらふの時にはお互いに緊張してよそよそしく、飲むと互いに感情が爆発する関係」
「6. 夫のしらふの時には妻が支配的で、飲むと暴力で夫が支配する関係」
「7. 夫から離れられず、いつも犠牲者としての悲劇のヒロインを演じ続けている妻たち」などです。


もちろん依存症者がどの立場であるかによって、「夫や親」「親戚」「友人」「上司」などに共依存が生じ得ます。

共依存 | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)

結構ディープなことが書いてありますね。


ペンタクルの6のカードは、必ずしもここまでディープな内容を表しているとは限りませんが、どちらにせよ
「真心から差し出したくてお金(や時間や労働力)を差し出しているわけでも、本当に欲しくてたまらなくてもらっているわけではない」
という状況を表しています。


このテーマを書こうと思ったのは、私が共依存の体験者だからです。

13年間「共依存の関係だ」と気付きながらも、抜け出すことができなかった体験者として「結局、共依存ってこういうことだった」ということについて書きます。



私が体験していた共依存はというと、厚労省が書いている例にかなり当てはまるような、結構ヘビーな共依存でした。

特に、1・2・3・5 は身に覚えがあり過ぎます…



私が依存し、そして依存されていた相手はと言うと…
以前の記事で、芸術系大学に進学するも、自分の才能のなさに早々に諦め、
そして天才的に音楽ができる彼氏のサポートに回ったと書きました。

詳しくは→すでに偉業を成し遂げている 前編



後に夫となる彼は、アルコールの問題を抱えていました。
加えてADHDと自閉症スペクトラム症(いわゆるアスペルガー症候群)の人でもあります。
(出会いから13年後に診断を受けました)

出会った当初からアルコール問題があったわけではなく、ただ変わった人でした。
発達障害のことも知らなかったので、純粋に「変わってる人」としか思っていませんでした。

例えば、

・人の気持ちが全くわからない
・絶望的に片づけられない
・お金を数字としてしか認識できない
・何度もスマホ・家の鍵・財布などを無くす
・時間に間に合うのが苦手
・ご飯は二日に1回マックシェイク。またはカロリーメイト
・30時間くらい起きて、24時間くらい眠る時もある
・音の選別ができない
(音が多い環境では、重要な音だけを聞き取る選別を人は行いますが、彼はできません。カクテルパーティー効果と言います)

などなどです。


一方で天才的な面もたくさん持っていて、
・ 64分音符まで正確に感じられる
・耳がものすごく良い
・ものすごい集中力
・一度見聞きした、音楽関連の知識は絶対に忘れない
・楽譜も読めない、楽器もできないのに、素晴らしい音楽が作れる
・ミキシング・マスタリングが得意
・DJが尋常じゃなくうまい

などなど、常人ならざる才能を持っていました。
17歳から音楽の仕事をし、今現在も音楽だけで生計を立てています。


そんな彼のサポートを、
「やりたくないけど、仕方なくやる」
と初めから思っていたわけではありません。

最初は、好きでしたよ。大好きでした。
彼の人間性にも才能にも惚れ込んでいました。
それまでの私の世界にはいないタイプの人でしたし。



しかし彼と付き合い始めて、かなり早い段階で、
才能がない私が税金で音楽を学ぶ罪滅ぼしとして、

音楽家のサポートをする人として、自分の価値を維持する

という目的ができてしまいました。


そして彼は日常生活を送るのに、誰かのサポートを必要としているように私には思えました。


このように条件が揃い、知らず知らずに共依存になっていきました。




共依存ってこんな感じでした その2 につづく


あなたの毎日が
今以上に素敵なものとなりますように。

光子でした。

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