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体を使って判断するカード  ~判断基準シリーズ②~

こんにちは!占い師の光子です。



タロットで判断基準シリーズ、第二弾です。

第一弾はこちら


今回は体で判断するカード、【女司祭】です。

【女司祭】です。
太極図のような、白と黒の柱の前に座る女司祭。手にはユダヤ教のトーラ(モーセ五書)を持っています。神秘的な感じがしませんか?



女司祭が出た時は、体を使って判断します。

それはどういうことなのか、と説明する時、
「自分の内側に取り入れていいかどうかを、体で判断してください」
と話しています。


どういうことかというとですね、この女司祭さん、
こちら側とあちら側の境界線上に座っています。

そしてあちら側(柱にはさまれた幕の向こう側)に行っていいかどうか、入れていいかどうかを判断しているんです。
向こう側は深淵なる海です。海とは、自分自身の心や意識(無意識)という深い世界とも取れますね。


彼女の場合は、トーラ(モーセ五書)を持っているそうなんですが、私たちにはトーラのような判断材料はありません。
そういうわけで、私たちは自分が持っている判断材料で、判断せねばなりません。

(ユダヤ教徒の人や、熱心なキリスト教徒の方は、モーセ五書を熟知しているかもしれませんが、女司祭さんのように、判断できるのかな??)



ところで女司祭は、大アルカナ22枚のうち、3番目のカードです。
かなり最初の方のカードですね。

ということは、私たちは、
「自分の内側に取り入れていいかどうか」
の判断に、人生のかなり早い段階から持っているものを使う必要があります。


赤ちゃんの時から持っているものは何か。
それは体の感覚です。


赤ちゃんがお母さんの匂いがしないと目が覚めたり、男性より女性の抱き心地が好きだったり…。

赤ちゃんによって、好みや個人差はありますが、
「この人が僕のママだ。安心して大丈夫」
と判断するのは、心や頭ではなく、体の感覚を使っています。

お腹がすいた、おしりが気持ち悪い、なども体の感覚ですね。
そして体の感覚に違和感があれば、泣いて訴えます。



同じように、このカードが出た時には、体の感覚で判断せねばなりません。
間違っても、心や頭を使ってはいけません。


例えば、
「付き合っている人がいるけど、この人でいいのかわからない」
というお悩みで、アドバイスに女司祭が出たとしましょう。

この場合
「彼のことが好きな気持ちがあるか」
と心に問うても、
「この人には将来性があるか、一緒にいると利益があるか」
のように頭を使っても、判断を誤ります。


ここでは、

この人と手をつなぐとどんな感じがするか。
この人の隣にいると、どんな感じがするか。


など、体の感覚を使って判断しましょう、と言われています。



体を使っての判断なので、どんな感じなのか、言葉で説明できなくて大丈夫です。

「なんか、心地いいから」
「うまく言えないけど、嫌な感じがするから」

これくらいの曖昧なままでいいので、自分の感覚を大切にしてください。
そして心地いいと思えるものだけを、自分の内側(テリトリー)へ入れましょう。



頭で「入れてあげなくちゃ、受け入れなくちゃ」、
心で「入れてあげたい」と思っても、

「なんだか嫌だな」
「入れてあげたと想像すると、体がムズムズする」

のような違和感がある時は、受け入れてはいけません。




ところで、『自分の内側』といいましたが、いろんなレベルの自分の内側があります。

例えば、家の中も『自分の内側』ですね。
そして家の中には入れてあげてもいいけど、プライベートスペースは嫌、という線の引き方もできます。

心理的な自分の内側もありますね。
それなりに仲良くするのはいいけど、この人には個人的な話をしたくない、という内側もあります。


ちなみに私は、古くなった食べ物がアウトかセーフかを見分けるのがとても得意です。
最初は見た目を見て、においをかいで、五感で確かめて大丈夫そうなら、ひとくちだけ口に入れてみます。

そうすると、アウトな時は味わう以前に、
「これアウトー!!!」
と全身で訴えてきます。
セーフな時は体からの訴えがありません。

まさに体の感覚を使って、自分の体の内側に取り込んでいいかどうかを判断しています。
(野生動物みたいだねってツッコミが聞こえそう…)



あなたの毎日が
今以上に素敵なものとなりますように。


光子でした。

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