こんにちは!占い師の光子です。
「何に時間を使ったかが、あなたがどう生きたかに直結する」みたいな話を、目にすることはないですか?
私も最初にこのことを見た時、「本当にそうだな。時間を大切に使わなくちゃ」と思いました。
でも本当にそうでしょうか?
ダラダラ過ごすのは、人生の、命の時間の無駄遣いなんでしょうか?
タロットの女帝のカード。
このカードは、
「ありのままの自分に価値がある。時間をゆっくりかける。時間を楽しむ」
というような意味があります。
正位置だと何のことを言われているのか、なかなか腑に落ちづらいですね。
このカードは、逆位置の方がわかりやすいです。
逆位置の時は
「自分に成果を出すことを求める。早く結果が欲しいと焦る」と読みます。
例えば
「仕事で結果を出す」
「好きな人と成就する」
など、目に見えてわかる結果がほしいと、がんばっている時のことを言います。
がんばっている時が全て、女帝の逆位置なのではなく、
「結果を出す自分でなければ価値がない」
と思っている時が、女帝の逆位置の状態です。
ということは、正位置の時は、
「何の結果も成果も出さない自分でも、存在するだけで価値がある」
「このままの私で良い」と思っている状態です。
(時には「ありのままの私でよい」と思っていることが障害になりますが、脱線するので別記事で)
「何に時間を使ったかが、あなたがどう生きたかに直結する」
ということが、常に真実だとしたら、私はとっても悲しいです。
なぜなら私には、横になってぼーっと天井を眺めているだけ、という時間が必要だからです。
私は病気のため、連続3時間半ぐらい座っているか、立っていると、自力で立てなくなります。
もれなく頭も働かないので、何も考えられなくなりますし、手に力が入らないので、スマホや本を持つこともできません。
1時間ぐらい、ただぼーっと天井を見ています。
(気圧が低い時は2時間くらいで立てなくなります)
ここまでひどくなくても、家事などして2時間くらい動いていると、本の内容を理解する、
などの難しい頭の使い方はできなくなります。
そういうわけで、一日に何度か、世に言うダラダラした時間の使い方をします。
(そこまで髄圧が下がる前に寝るように気をつけているのですが、バタバタしているとついつい…)
それから植物状態の人や昏睡状態の人。
家族の方は、
「生きていてくれるだけでいい、いつか目覚めてくれたら」
と思うでしょう。
私の母も闘病の最後は、ただ眠っているだけだったので思いました。
そういう人たちに「何に時間を使ったかが、あなたがどう生きたかに直結する」と言うのは、残酷なように思います。
「何に時間を使ったかが、あなたがどう生きたかに直結する」
とってもすてきな言葉ですが、時には、
「こんな時間の使い方をした自分はダメな人間だ」
「自分は人生や命の無駄遣いをしている」
のような考えにつながることもありますね。
あえて言います。
そんなことはないです!!
どんな時間の使い方をしても、
どんなあなたでも、
あなたがあなたであることに価値があります!!
確かにたくさん時間を費やしたことが、
何かが上達する秘訣なので、何に時間を使ったかが、
どう生きたかにつながるのは、ある部分では真実でしょう。
でも「ありのままの自分でいい」という高い自己肯定感がないままに、
この言葉で自分を追い詰めると、苦しくなります。
女帝のカードは大アルカナ22枚の中で、4番目に来るカードです。
「ありのままの自分に価値がある」
と高い自己肯定感を持つことは、
何かを成し遂げたい時に、かなり初期の段階で必要な感覚のようです。
大丈夫、あなたはあなたのままで、素敵です。
あなたの使いたいように、時間を楽しみましょう!!
あなたの毎日が、
今以上に素敵なものとなりますように。
光子でした。